新連載!今日もどこかでミュージアムコンサート♪

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元吉本興業のお笑い芸人! 現在、日本でただ一人しかいない「アートテラー」として、雑誌やテレビのメディアで活躍、数々の美術館で公式トークイベントを担当、自身でアートツアー企画・運営なども行っている、アートテラー・とに〜さん。

2017年、18年には、ぶらあぼ特設サイト「WEBぶらあぼANNEX 東京・春・音楽祭」で、とに〜さんと「東京春祭」のコンサート、美術館の企画展を回るツアーを実施し話題となりました。この連載では、とに〜さんがオススメする美術館・博物館、作品とともに、いま密かに熱い(?)ミュージアムコンサートをご紹介します。

アートテラー・とに〜

「今日もどこかでミュージアムコンサート♪」第1回

text:アートテラー・とに〜

アートと音楽。その両方をまとめて楽しむことが出来るミュージアムコンサート。今日もどこかで、日本各地のミュージアムで、それぞれ個性的なコンサートが開催されています。そんなミュージアムコンサートに焦点を当てるこの連載。記念すべき初回で取り上げるのは、日本を代表する国立ミュージアム、今年で開館147年を迎える東京国立博物館(通称:トーハク)です。

収蔵品の総数は、2019年3月31日時点で、国宝89件を含む約119000件。そのうちの約3000件を展示替えしながら、総合文化展という形で常時展示公開しています。また、トーハク内で最も新しい建物である平成館では、年に3〜5回のペースで、阿修羅展や運慶展、東寺展といった特別展を開催。常に多くの美術ファンの関心を集めています。

東京国立博物館 本館外観

さて、そんなトーハクは、ここ近年、一人でも多くの人に博物館に親しんでもらおうと、総合文化展や特別展といった展示以外の企画にも力を入れているそうです。新春と夏に行われる東博寄席や14年から実施されている「博物館で野外シネマ」は、それらの取り組みのうちの1つ。一昨年からは、真夏の日数限定でトーハク内にビアガーデンがオープンする、その名も「トーハク BEER NIGHT!」なるイベントも開催しているのだとか。中でも最も長く実施してきているのが、03年から始めたというコンサート。毎年、有料・無料をあわせると20回弱の公演が実施されているそうです。もともとはコンサートを行うことは想定されていなかったため、トーハク内にはコンサート用のスペースはありません。しかし、それを逆手にとって、本館の大階段や表慶館のエントランスなど、さまざまなスペースでコンサートを開催しているのだそうです。

なお、もっとも会場として活用されるのは、平成館のラウンジとのこと。普段は特別展を楽しんだお客さん向けの休憩スペースとして使用されていますが、コンサートの当日はガラッと様変わり。コンサート会場としては、そう広くはないスペースですが、かえって音は響くのだそう。とある演奏者は公演後に「まるで教会で演奏しているようだ」と感想を述べたそうです。

また、平成館のラウンジと並んで、会場として多く使用されるのが法隆寺宝物館。法隆寺から皇室に献納され、のちに国に移管された宝物300件あまりを収蔵展示する施設です。飛鳥時代や奈良時代から受け継がれた貴重な文化財の数々と同じ空間で開催されるコンサートは、実に幻想的。悠久の時が感じられるようです。MoMAの増改築を手掛けたことでも知られる国際的な建築家・谷口吉生氏によって設計されたスタイリッシュで美しい建物とともにお楽しみくださいませ。

ちなみに、近日中に控えているのは、平成館のラウンジで開催される『初夏のコンサート〜ピッコロヴァイオリンが歌い・踊る ―バレエ― 2019〜』。華やかなバレエを取り入れた第1部と、ロシア国家芸術文化発展功労賞を受賞したグレゴリー・セドフ氏によるヴァイオリンの演奏をユーリー・コジェバートフ氏のピアノ伴奏で楽しんでいただく第2部の2部構成からなるコンサートです。

グレゴリー・セドフ

見どころは何と言っても、世界で最初に作られたピッコロ・ヴァイオリンの演奏とのこと。世界初のピッコロ・ヴァイオリン奏者であるセドフ氏が、ショパンの「子犬のワルツ Op.64-1」やピアソラの「リベル タンゴ」、さらには東北大震災及び福島原発事故の復興を祈念して「会津磐梯山」などの曲目を演奏するそうです。

また、もう一つの見どころは、バレエ。一般的なバレエの大きな劇場とは違い、バレリーナとの距離が近いため、指先やつま先など細かい部分のしなやかな動きまで鑑賞することができるのだそうです。なお、コンサート当日は、コンサートチケットで総合文化展も楽しめるとのこと。本館の1室では、トーハクを代表する《埴輪 踊る人々》が展示中。埴輪とバレエ。併せて観れば、きっと心も踊るはず。

Profile
アートテラー・とに〜

日本でただ一人しかいない、アートテラー。「敷居が高い…」「難しい…」といった“美術”の負のイメージを払拭すべく、その魅力をわかりやすく、かつ面白くトークで伝える。よしもと芸人時代につちかったしゃべりの技術と、笑いのセンスで独自のトークガイドを展開。これまでに横浜美術館や森美術館など、数々の美術館で公式トークガイドを担当、最近では、雑誌、ラジオやテレビをはじめ、さまざまなメディアにも進出している。
アートテラー・とに〜の【ここにしかない美術室】http://ameblo.jp/artony/
著書『ようこそ! 西洋絵画の流れがラクラク頭に入る美術館へ』


Information
東京国立博物館 初夏のコンサート
〜ピッコロヴァイオリンが歌い・踊る ―バレエ― 2019〜

2019.6/16(日)15:00
東京国立博物館 平成館ラウンジ

出演:
ピッコロ・ヴァイオリン、ヴァイオリン:グレゴリー・セドフ
ピアノ:ユーリー・コジェバートフ
バレエ:ドランクザン・マリーハナ
    妹弥矢子
    鎌田真帆

曲目
【第1部 バレエ】
チャイコフスキー :
「くるみ割り人形」よりトレパーク、葦笛の踊り
「白鳥の湖」アダージョ、ロシアの踊り、ナポリの踊り
サンサーンス:瀕死の白鳥
プロコフィエフ:
「ロミオとジュリエット」より、ジュリエットのヴァリエーション、マスク、百合の花を手にした娘たちの踊り、モンテギュー家とキャピュレット家

【第2部 ピッコロヴァイオリン、ヴァイオリン】
会津磐梯山
カールマン:「サーカスの女王」より他
ショパン:子犬のワルツ Op.64-1
ショパン:ワルツ 第7番 嬰ハ短調 Op.64-2
ピアソラ:リベル タンゴ

料金
一般:5,000円
友の会・賛助会会員:4,500円
全席自由
※コンサート当日は、コンサートチケットで総合文化展をご覧いただけます。

問:東京国立博物館 総務課イベント担当03-3822-1111
*月曜~金曜の 9:00~17:00(土日・祝休日は除く)
https://www.tnm.jp/
https://www.tnm.jp/modules/r_event/index.php?controller=dtl&cid=11&id=10076

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この記事を書いた人

アートテラー・とに〜

日本でただ一人しかいない、アートテラー。「敷居が高い…」「難しい…」といった“美術”の負のイメージを払拭すべく、その魅力をわかりやすく、かつ面白くトークで伝える。よしもと芸人時代につちかったしゃべりの技術と、笑いのセンスで独自のトークガイドを展開。これまでに横浜美術館や森美術館など、数々の美術館で公式トークガイドを担当、最近では、雑誌、ラジオやテレビをはじめ、さまざまなメディアにも進出している。
アートテラー・とに〜の【ここにしかない美術室】
http://ameblo.jp/artony/
著書『ようこそ! 西洋絵画の流れがラクラク頭に入る美術館へ』