【レポート】松岡茉優、松坂桃李らが登壇〜映画『蜜蜂と遠雷』完成披露イベント

映画『蜜蜂と遠雷』(石川慶監督、10月4日全国公開)の完成披露イベントが9月16日に東京都内で行われ、松岡茉優、松坂桃李、森崎ウィン、鈴鹿央士と監督の石川慶が登壇した。

取材・文:編集部
Photos:S.Kishinami & J.Otsuka/Tokyo MDE

左より:石川慶監督、松坂桃李、松岡茉優、森崎ウィン、鈴鹿央士

松岡茉優

「直木賞」「本屋大賞」を同時受賞を果たした恩田陸の同名小説を映画化した本作は、国際ピアノコンクールを舞台に世界を目指す若きピアニストの挑戦を描く。
将来を嘱望されていた元天才少女で、再起をかけてコンクールに挑む栄伝亜夜役を演じた主演の松岡茉優

「恩田陸先生が、構想13年、執筆7年と時間と努力をかけて書かれた小説の実写映像化です。原作を読んだ時には音が鳴り響くような感覚でした。言葉では言い表せないほど素晴らしいこの原作を実写映像化することは、挑戦というよりも“闘い”。お話をいただいた時に、恩田先生が納得するものを創らなければと強く決意しました。

石川監督、撮影監督はポーランドで勉強されていたこともあり、日本映画離れした映像美とクラシック音楽映画とは思えない新しい音楽映画ができたかなという自信があります。新しい音楽映画の誕生を見守って下さい・・・大きなこと言っちゃった(笑)」と照れながら語った。

松岡茉優

松坂桃李

楽器店勤務のサラリーマンで、年齢制限で今回が最後という覚悟を決めてコンクールに出場した高島明石役の松坂桃李は、原作者・恩田の本作への絶賛コメントを受けて、想いを語った。
「恩田先生からその言葉を聞けただけで、胸をなでおろす思いです。それぐらいハードルの高い作品でもあったので、本当によかったです。僕も映画を見て、一つのコンサートを見ているかのような、コンクールの観客の一人として体験できる世界観が実現されています。邦画にはあまりないカメラワークや演出で、クラシック慣れしていない方にも楽しんでいただけるものになっていると思っています」

松坂桃李

森崎ウィン

亜夜とともにピアノを学び、名門ジュリアード音楽院に在学、そのルックスと育ちの良さから“ジュリアード王子”と呼ばれる優勝大本命のマサル・カルロス・レヴィ・アナトール役の森崎ウィン

「自分でも音楽をやっているのですが、クラシック音楽は弾いていて楽しく、きもち良いのです。監督からは『本番は全部弾いてもらうから』と言われ、負けず嫌いなので自主的にヤマハのピアノ教室に通いました。ピアノ自体を身近に感じたいと思い、頑張りました。センスはあったとおもいます(笑)」


オリジナルのピアノ練習方法を説明する鈴鹿央士

正規の音楽教育を受けておらず、自宅にピアノすらない少年。今は亡き著名なピアニスト・ホフマンに見いだされ、コンクールに送り込まれた謎の少年、風間塵役の鈴鹿央士は、本作が俳優デビューとなる。

「楽しみな気持ちと本作がどのように受け取ってもらえるかという緊張感もあり、でもワクワクしています。現場が初めてだったのですが、居心地が良い空間で撮影させていただきました」

初めての舞台挨拶となる鈴鹿央士。他の出演者がにこやかに見守る

ピアノ初挑戦の松坂桃李(左)、子鹿のようでした・・・と語る松岡茉優

今回の映画撮影で、松坂と鈴鹿は初めてピアノに挑戦した。松坂の練習風景を見たという松岡は、「失礼ながら・・・バンビみたいでした。立ち上がる小鹿のような感じでしたよね(笑)。そこから高島明石の本当に優しい、柔らかな演奏へと変わって、俳優というのはすごいなと感じました」と語る。

本作が映画2作目となる石川慶監督は完成披露イベントを迎えての想いを語った。
「100パーセント音楽のことを書き切った小説はなかなかなく、映画化にあたり音楽だけは妥協しないと思って創りました。2年ぐらい長い年月をかけて、多くの方に関わっていただき完成した作品です。今日をむかえて感無量です」

イベント冒頭では、映画の撮影にも協力したSTAND UP! ORCHESTRAが、シューベルトのピアノ五重奏曲「ます」第4楽章を生演奏し、イベントに華をそえた。

石川慶監督(左)と松坂桃李

音楽に徹底的にこだわって映像化された本作では、4人のピアニストの演奏をいまをときめく日本のピアニストたち、河村尚子、福間洸太朗、金子三勇士、藤田真央が担当していることも注目される。その一方で、映画で俳優本人たちが弾いているように見えるカットはCG(合成処理)ではなく俳優本人が演じているとのことで、その迫真の演奏シーンにも注目したい。

映画『蜜蜂と遠雷』は10月4日より全国ロードショー。


Information

映画『蜜蜂と遠雷』
2019.10/4(金)公開

原作:恩田 陸『蜜蜂と遠雷』(幻冬舎文庫)
監督・脚本・編集:石川 慶(『愚行録』)
出演:松岡茉優、松坂桃李、森崎ウィン、鈴鹿央士 他
配給:東宝
Ⓒ2019映画「蜜蜂と遠雷」製作委員会
https://mitsubachi-enrai-movie.jp/