【ゲネプロレポート】宮本亞門演出の東京二期会オペラ劇場《蝶々夫人》が開幕

10月3日、世界に先駆けて東京でワールド・プレミエが行われた東京二期会オペラ劇場《蝶々夫人》。
本公演を前に10月1日に行われた森谷真理組のゲネプロ(最終総稽古)を取材した。
(2019.10/1 東京文化会館 取材・撮影:寺司正彦)
※稽古のため、照明、衣裳、その他細かい演出が本番と異なります。

二期会の《蝶々夫人》といえば、1957年の初演以来60年以上にわたり多くの音楽ファンに愛されてきた栗山昌良演出による名舞台で知られる。そんな二期会にとっての財産ともいえる舞台とある意味“決別”した、新時代の《蝶々夫人》だ。

演出は宮本亞門。2017年3月の《魔笛》、今年2月のオペラ《金閣寺》に続く二期会との協働だ。過去2作品と同じく、今作も海外の劇場との共同制作だが、今回は衣裳に世界的なデザイナーの髙田賢三を迎えて、日本で世界初演、海外へと発信する。

装置と映像に《魔笛》《金閣寺》と同じスタッフを起用するなど、オペラ演出に統一性を持たせた宮本の美学が感じられるが、それは視覚的な面だけに限らない。《金閣寺》は主人公溝口が過去の記憶を辿るかたちで進行するが、宮本はフラッシュバックする溝口の脳内を、ヤング溝口というもうひとりの溝口を登場させることで明らかにした。

一方、《蝶々夫人》では、蝶々さんとピンカートンが出会った日から時代を30年後に設定。死を前にした父ピンカートンが蝶々さんとの出会い、そしてその後をしたためた手紙を息子(青年)に託すところから話が始まる。手紙を受け取った息子は、いつしか時代をさかのぼり、二人の出会いと別れをつぶさに目の当たりにする・・・。


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