ドレスコードと匂い/飴ちゃんたちの哀しみ

連載 恥ずかしくないコンサート・マナー、改めて見直してみると……。Vol.1

text:池田卓夫

期待に胸を膨らませ、コンサートホールやオペラハウスに出かけても、演奏が始まると隣の人の動きが気になったり、音楽以外の雑音に悩まされたりした経験、誰にでもあると思います。私たちにはステージを「観る」意識しかありませんが、同時に、周囲から「観られている」存在でもあります。マナーは学校で教わるのではなく、個人個人の気配りの積み重ねによって、会場全員が心地いい時間を共有する「たしなみ」のようなものです。違反の多くは、「つい」「うっかり」から起こります。今さら「言わずもがな」と思いつつ、改めてトラブルの典型と、それを回避するマナー、エチケットのあり方をご一緒に考えてみませんか?


1)ドレスコードと匂い
私が小学校に入学した昭和40年(1965年)当時、帝国ホテルやホテルオークラなど東京の一流ホテルに成人男子が足を踏み入れるにはジャケット、ネクタイの着用を求められました。子どもたちもそれなりに、おめかしして出かけたものです。クラシック音楽の演奏会やオペラでも、「きちんとした身なり」が当たり前でした。

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