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マリナ・レベカ(ソプラノ)| 連載 いま聴いておきたい歌手たち 第3回
<おしらせ> La Valse【公式】Facebookはじめました「いいね!」で最新記事をチェック♪ text:香原斗志(オペラ評論家) マリナ・レベカの新しいアルバム『SRIRITO』は《ノルマ》の〈清らかな女神 Casta Diva〉で始まるが、その出来ばえが尋常ではない。深くしっとりとした響きで繊細に音符をなぞると、とてつもなく深い精神性がにじむ。それに弱音は、BMWでもマゼラーティでもいい […] -
岸田繁と聴くクラシック Vol.1
<おしらせ> La Valse【公式】Facebookはじめました「いいね!」で最新記事をチェック♪ interview & text:青澤隆明 photos:武藤 章 Introduction 京都生まれの音楽家、岸田繁が大規模なオーケストラ新作「交響曲第二番」を発表した。ロック・バンド くるりの活動のほか、映像音楽の制作なども含めて幅広い分野で作曲を手がける彼が、オーケストラ音楽においても新 […] -
宮本文昭 ロングインタビュー 第1回(全3回)
<おしらせ> La Valse【公式】Facebookはじめました「いいね!」で最新記事をチェック♪ interview & text:オヤマダアツシ photos:野口 博 日本におけるオーボエ界の、いやクラシック音楽界におけるレジェンドの一人である。1968年、18歳でドイツへ留学した後、紆余曲折ありながらも1975年以降はエッセン市立交響楽団、フランクフルト放送交響楽団(現在はhr交響楽団 […] -
脇園 彩(メゾソプラノ)| いま聴いておきたい歌手たち 第2回
text:香原斗志(オペラ評論家) 歌も姿勢も成長ぶりも「日本人」の枠では語れない どの歌手も聴くたびに成長していたら、世界中のオペラがたちまちレベルアップするはずだが、現実はそうではない。とはいえ、数少ないが例外もいて、その一人がメッゾソプラノの脇園彩である。この4月26日と27日、シチリア島のパレルモのマッシモ劇場でモーツァルトのオペラ・セリア《イドメネオ》を鑑賞したが、正直、驚嘆させられた。 […] -
interview 久保田 彰(チェンバロ製作家)
日本の古楽黎明期から楽器製作を始め、長きにわたり多くの演奏家や愛好家を支えてきたチェンバロ製作家の久保田彰さん。クラシック音楽ファシリテーターの飯田有抄さんが、埼玉県新座市にある久保田さんの工房を訪ね、チェンバロとの出会いや楽器への想いについて、お話を聞きました。 interview & text:飯田有抄 photos:I.Sugimura/Tokyo MDE 弦を弾く(はじく)というのは、 人 […] -
クラウス・マケラ | 世界を変える新世代(ニューカマー)指揮者たち 第1回
text:奥田佳道 【 序文 】 いつの時代も若手指揮者はいる。しかし今、欧米の檜舞台を行き来する新世代、名乗りを挙げ始めた若手は、かつての伸び行く俊英、才媛とは違う価値観やパワーをもっている。国籍も背景も様々だ。伝統に寄り添いつつ、魔境を開拓するのか。あるいは、オペラやオーケストラの「あり方」をも変える、何か新しい美学を披露するのか。当欄ではクラシック・シーンの主役を演じ始めた、今どきの若手指揮 […] -
フアン・ディエゴ・フローレス(テノール)| いま聴いておきたい歌手たち 第1回
text:香原斗志(オペラ評論家) いまも維持される超人的技巧とエレガンス オペラは奥が深い。総合芸術だから音楽にとどまらず、色恋沙汰の料理の仕方とか、舞台装置のでき具合だとか、幅広く興味をそそられる。とはいっても、「セリフが歌われる音楽劇」である以上、舞台や演奏に満足できるかどうかは、とどのつまり歌手次第である。 天賦の楽器、すなわち恵まれた肉体を磨きあげ、鍛錬を重ねた歌手の声は、それ自体に魅了 […] -
interview 笹沼 樹(チェロ) Part2
interview & text:オヤマダアツシ photos:藤本史昭 若くしてスケールの大きな音楽家である。身長190cmちょっと(本人談)という体格にも目を見張るが、もちろん大きいのは音楽。オーパス・ワンというレーベル(日本コロムビア)からCDデビューも果たしたチェリスト、笹沼樹の人物像に迫る。Part1から続くインタビューの続編。 ──音楽から離れて、なにか趣味はありますか。それとも、これ […] -
interview 笹沼 樹(チェロ)Part1
若くしてスケールの大きな音楽家である。身長190cmちょっと(本人談)という体格にも目を見張るが、もちろん大きいのは音楽。コンサートなどで彼の演奏に接すると、メロディの歌い方も重音の響きも雄大な雰囲気を感じさせ、ついつい「大河のような」という形容を使いたくなってしまうのだ。こういった音楽がどこから生まれ、どのように育ってきたのかを探れるのは非常に興味深い。オーパス・ワンというレーベル(日本コロムビ […]